浜松市佐久間町のフィフティーズな床屋 乗本和男のブログ

フィフティーズ大好きな床屋の店主です。円満家族のお手伝いをする床屋です。

毎日コツコツと自分を発信していくことが、大事なんだなって改めて感じました。

 

こんにちは〜。

浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

 

今日は朝起きた時に外は一面霧に覆われていました。昨日の雨のせいだと思うんですが、そのまま一日天気も良くないかなって思ったら、午後には素晴らしい天気になり、また夏が来たかと感じるような陽気になりました。これだけ寒暖の差が激しいと風邪をひきそうですね。

田舎の情勢

さてさて、先日いつも通り仕事をしていましたら電話のベルか鳴ったんです。出てみると予約の電話でした。予約の電話は嬉しかったのですが、予約してくれた人の名前を聞いて「あれ!」っていう人の名前だったんです。

なぜ「あれ!」って思ったかというと、もしその人なら今まで店に来店してたことがない人だったからです。田舎かって一人一人の距離が近い分、なかなか極端な変化ってないんですよね。

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店を新しくして新ことをやったとしても、それ行ってみようと思い今まで行っていた店をやめて、ボクの店に来てくれることなんてほとんどないんです。その分ボクの店から他に移るということも少ないんですけどね。

そんな田舎情勢の中で、今まで来たことのなかった地元のお客さんが来てくれるということは、本人にしてみてもすごく気持ち的に大変なことだと感じています。

 嬉しい予約客

もしそのお客さんならなんで嬉しいって思ったのかというと、その方とは家も近く色々と町のお付き合いしている先輩で、地域のことを勉強させてもらったり教えてもらっていました。そんな付き合いをしていた中でも、髪の毛を切りに行くのは他のお店だったんです。

いつも何かの行事で会ったりすると「今度髪の毛を切りに行くでな」とか、少し髪の毛が薄いので「発毛剤を紹介してくれよ」とか気にかけてくれてはいました。そんなことが何年も続いていたので、挨拶みたいなものになってしまっていたんですよね。

そしてその方が予約してくれた当日の時間になりました。そしてドアを開けて入ってきてくれた人はその方だったんです。なんとなくは分かっていたのですが、来るまでは少し信じられなかったんですよね。

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「いらっしゃいませ。こんにちは。」

少しお互いに緊張してる感じでの中での仕事となりました。そんなかお客さんが照れくさそうにこう言うんです。

「嫁さんから、おじいから、田舎で頑張ってるノリモトの床屋に行ってやれって言われてさー。来たけどよろしく頼むわ」

きっとボクの店に来ようと思っていたけど、田舎の人は律儀なところがあり、さっき書いたようになかなか他所に移るということができないんですよね。だから店に来てくれたのは、本当にみんなに言われたのかもしれないけど、本人の意思で来てくれたんじゃないかなって考えました。

毎日コツコツと自分を発信することの大事さ

その人の息子さんも、おじいちゃんも店のお客さんでニュースレターを出していたんです。そういったことも後押ししてくれたのかなってその時感じました。

そして髪の毛を切りながらその先輩は、ボクに対して「みんなが店を閉めていく中、こんな田舎で本当大変だと思うけど、店を新しくして頑張ってるな」って言ってくれたんです。本当はもっと色々と嬉しいこと言ってもらったんですけど、緊張していて忘れてしまいました。(笑)

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その時に気がついたんです。地元でも他所の地域でも、田舎で店を直し新しいことに挑戦してくボクのことを気のかけてくれて、店にはなかなか行けないかもしれないけど、心から応援してくれてる人達がいっぱいいるんだなってことを。

SNSでもそうですよね。多くの友達やお客さんに応援してもらっている。このお客さんの来店から地味なことかもしれないけど、毎日コツコツと自分を発信していくことが大事なんだなって改めて感じました。

そしてこのお客さんが帰り際に「これからも頼むな」って言った言葉が、とても嬉かったです。

それでは、またー。

 

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