浜松市佐久間町のフィフティーズな床屋 乗本和男のブログ

フィフティーズ大好きな床屋の店主です。円満家族のお手伝いをする床屋です。

いい思い出を作った。俺たちのロカビリーバンド!

こんばんは〜。

浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

 

さてさて、床屋の修行時代は、色々なことをやって楽しんだりしました。

 

その一つが、「バンド」です。

 

従業員が20数名いまして、その中で気の合う仲間で「バンド」を作ったんです。

 

そんな修行時代に作った「バンド」と修行時代のエピソードを書きたいなって思います。

 

☑昭和の床屋修行時代

 

まだ当時は、弟子と親方の関係が若干あった時代でした。

 

保証とか保険とか退職金とかの制度はなく、ただ仕事を教えてもらい、住み込みでご飯を食べさせてもらうだけの感じでした。

 

修行時代は、仕事だけ厳しいだけではなくて金銭的にも厳しかったんです。

 

基本給8万円から、住み込み代や食費、光熱費、そしてハサミなどの道具のローンを引くと、手取り1万円ぐらいしかなかったです

 

当時タバコも吸っていましたが、お金がなく買えなかったので、グレードのいい「 シケモク」を店で見つけては吸っていました。(笑)

 

しかし当時は、バブルに向かう絶頂期で、世間は浮かれて若い奴もいい車に乗っていたんです。

 

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そんなある日、同級でトヨタに働きに行ってる奴が、ソアラのツイカムツインターボに同級の女の子を乗せて僕の前に来ました。

 

それを見てしまった僕は、頭から火が出て(笑)親に「手取り1万で車買えるんか!」と怒りをぶつける所が無く当たってしまい、申し訳なかったなと今は反省しています。

 

どうしてでしょうか若い頃から、お金にはがなかったんですよね。(笑)

☑店の記念パーティー用のバンド

 

僕が入って2年目ぐらいの時、店の何周年記念のパーティーをやる事が決まり、もともと先輩でバンドを作りたい人がいまして、いい事幸いに「バンド」を作ったんです。

 

バンドの名前は別にして、各楽器は自分持ちという恐ろしいローンを組まされるハメになりました。

 

先輩はエレキギターを元々持っていたのでいいですが、後の後輩は皆んな無いこずかいを使うハメになりました。

 

ベースに、ドラム、後はマイクですかね。

 

もちろん僕がマイクを買うことになったのは言うまでも無いですが、買ったマイクがロカビリーで使う「ガイコツマイク」で、スタンドつけて6万ぐらいしました。

 

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まじ高くて泣けました。

 

先輩がエレキギター、僕がボーカル、後輩二人がコーラス、後輩もう二人がドラムとベースです。

 

曲はもちろん、ロックンロールとロカビリー

 

曲に関して先輩はなんでもよかったので、後は僕の趣味で選曲させて頂きました。

 

仕事を終えてから、毎晩練習です。

 

初心者はドラムを担当する後輩だけでして、なかなか音感が良く器用だったので、すぐにできるようになりました。

 

単調なロカビリーとロックンロールの曲はやりやすかったかもしれませんね。

 

さー記念パーティー当日が来て、50人は居たと思うのですが、最初で最後の「バンド」演奏を緊張の中、観客のノリの良さに後押しされて、なんとか無事に終える事ができました。

 

いつもは厳しく仕事を教え合う先輩と後輩ですが、この「バンド」を作って一緒に頑張った事で、心が一つになり、また新しいチームワークができた様な感じがしました。

 

人って一つの物に皆んなで取り組むことで、凄いエネルギーを作り出すんだなってことも分りました。

 

兄弟弟子もきっと、このエネルギーで各店で頑張ってると思います。

 

それでは、また〜。