浜松市佐久間町のフィフティーズな床屋 乗本和男のブログ

フィフティーズ大好きな床屋の店主です。円満家族のお手伝いをする床屋です。

人がいない所での商売ということを売りにSNSで発信していったら、もっとお客さんの注目を浴びると感じました。

 

こんにちは〜。

浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

田舎は土日休みの店屋が多い

田舎だからだろうかねー、土日になると町の中に人の姿が無くなるんだよね。

だから今日来たお客さんが言うんだよ「おいおい、町の中を通って来たけど人一人通ってなかったぞー。どうかしたか」って。

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これって今始まったことではなくて、もう何年か前から少しずつ起きて来ていたんだよね。

こうなった要因の1つに人口が少なくなったということがあるんだけど、それよりも町の中に商店街が無くなったことが大きな原因だと感じているんだ。

木材で栄えたの町「浦川

ボクの店のある佐久間町浦川って町は、戦前戦後木材の取引が頻繁に行われる賑やかいところだったんだよね。

ボクは生まれてないから聞いた話しなんだけど、昭和の初期の頃は都会にしかなかった喫茶店やビリヤード場に映画館など、大体のものは揃っていたぐらい賑やかく人が集まる町だったみたい

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そんな町のシンボルである町区のお祭りに引回す屋台も、昭和6年の製造なんですよ。

こんな山深い里には他の町を探しても、当時にしてはこんな立派な屋台はなかったんですよね。屋台を作るために良い材木を提供してくれる山持ちがいっぱいいて、景気良く町も潤っていたんです。

町の中では材木の商談の時に朝から三味線の音がなり、こんな小さな町にも芸者さんが何十人もいたみたいなんだすわ。凄いよね

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それから時が経ち木材の方も下火になり、町の勢いが無くなって来た昭和50年頃でも、信じられないけどボクの町には、女の子が10人くらいいつもいるBARがあったんだよ。

ハンディーがあるから魅力がある

そんな当時の街の姿を知っているお客さんは、今のこの町の姿に本当にびっくりしているんだよね。

そんな賑やかかった町も商店街が無くなってしまったんですよ。ボクが小さい頃は駅前から軒並み町の中は全て店でした。今はそんな店も片手で数えれるくらいになってしまったんだよね

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そして店が少なくなったために外に買い物に出て行く人が増えたんだ。

だからここの町にある唯一のスーパーは日曜休みになってしまってる。日曜日の今日は人が行き来しないわけだよね。

今残って商売をやっている店は、息子にあとを継がせたところばかりで大変な時代に直面してるけど、逆に違う角度で自分の仕事を見つめ直せる時だと感じてる。

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とてつもないハンディーを背負っているが、このハンディーを生かし人がいないことを売りにSNSで発信していったら、注目を浴びてお客さんが来てくれる感じがするんだよね。

これからそんなことをこの町で頑張る同志たちと、もっとできたらいいなって思う。

頑張ります。